駐大阪弁事処が中華民国113年国慶節レセプションパーティーを開催

駐大阪弁事処は10月4日、「中華民国（台湾）113年国慶節レセプションパーティー」を開催した。洪英傑・処長が主催し、政界、官界、産業界、学界、華僑界から計500名あまりが出席し、盛会となった。

洪英傑・処長は挨拶の中で、台湾と日本は地震や台風などの自然災害が発生した際に互いに助け合うなど、両国の深い友好関係を挙げ、近年台湾と日本の経済安全保障の連携を強化するため、半導体やAIなどのハイテク産業で緊密に協力している。台湾は世界の9割以上の先端半導体を製造しており、世界の半導体サプライチェーンにおける重要なパートナーであると述べた。台湾海峡は国際海峡の重要な航路であり、万が一、封鎖されれば、台湾だけでなく、日本や韓国などのライフラインも滞り、各国の国益も危険にさらされる。

また、洪処長は台湾の2,300万人は依然として国連システムから取り残されており、中国は国連総会2758号決議の内容を意図的に歪曲している。この決議は国連における中国の代表権問題を扱ったものであり、台湾については全く言及していない。台湾は世界を必要とし、世界も台湾を必要としている。台湾は国際社会に貢献する意志と能力があり、地域の平和と安定を守るため、日本などの理念の近い国々と協力する意欲がると述べた。

会場では我が国の国慶節のプロモーションビデオが放映されたほか、台湾の観光ブースが設置され、我が国のマスコットである台湾黒熊と電音三太子が来賓をお出迎えし、宴会は「台湾夜市」をテーマに、タピオカミルクティー、大腸包小腸(台湾風ホットドック)、新竹ビーフン、米糕(台湾風おこわ)などの台湾名物料理を提供したほか、「大阪中華学校国楽社」を招き、台湾の伝統民謡「望春風」などを演奏した。

挨拶する洪処長

「大阪中華学校国楽社」が「望春風」などの台湾民謡を演奏