【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2024年11月第3週TOPICS
【台湾の総統特使、石破首相と会談 台日関係の強化継続で一致-政治-】
(リマ、台北中央社)ペルーの首都リマで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に総統特使として出席した林信義(りんしんぎ)総統府資政(顧問)は現地時間16日午後、日本の石破茂首相と会談した。双方は共に協力して台日関係を強化し続けることで合意した。
林氏は台日が半導体分野で密接に協力することや、将来第三国において共同で開発や投資を行うことに期待していると話した。台湾が環太平洋経済連携協定(TPP)への加入を強く望んでいると伝えた。
石破氏は日本が台湾海峡の平和と安定を重視していると改めて言及。世界保健機関(WHO)や国際民間航空機関(ICAO)などの国際機関に台湾が参加することを支持するとの考えを示した。
石破氏は、APEC期間中に行われた日米韓首脳会合及び日中首脳会談でも台湾海峡の平和と安定の重要性を強調した。外交部(外務省)は16日、報道資料を通じてこれに対し歓迎と評価を表明した。
この他、林氏はバイデン米大統領とも会談した。林氏によれば、台湾訪問を期待していると伝えるとバイデン氏は「アイ ウィル」(行きます)と答えた。林氏は中国の習近平国家主席ともあいさつを交わしたという。:2024年11月17日
【台湾プロ・統一の古林睿煬、日本ハムと契約合意 新庄監督「一目ぼれ」芸能スポーツ-】
(台北中央社)北海道日本ハムファイターズは20日、台湾プロ野球・統一ライオンズの古林睿煬投手と契約合意に達したと発表した。日本ハムの新庄剛志監督は古林に「一目ぼれ」したと明かし、世界で通用する投手になっていくだろうと期待を寄せた。
2000年生まれの24歳。北部・桃園市立平鎮高を卒業した18年、ドラフト1位で統一に入団した。プロ6年目の今年は21試合で125回を投げ、10勝2敗、防御率1.66、150奪三振をマーク。年間MVPや最優秀防御率、ベストナインにも輝いた。先月末に、所属球団の承認を条件に海外移籍が可能な権利の行使を宣言していた。
情報筋によれば、複数年契約が結ばれる見込み。3年間の契約を保証した上で、4年目は選手・球団双方に契約選択権が与えられるとみられる。
古林は報道資料を通じ「ファイターズに入団することと、日本プロ野球でプレーできることをとても光栄に思う」とコメント。一日も早く選手らに会って野球の話をしたいとした上で、「これからさらにレベルアップして、チームに貢献できるように頑張っていく」と意気込んだ。
栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサーは今季、台湾に複数回足を運んで視察したという。古林の成長は統一の林岳平監督らのサポートがあったに違いないとし、統一関係者の思いをしっかり引き継いで古林が日本プロ野球を代表する投手となるよう、球団として共に歩んでいくとした。
今年から古林を本格的に意識し始めたという新庄監督は「優しい顔をしているのに、度胸満点」と評価。焦らず、時間をかけて自分のポジションを確立していってほしいと願った。また「ルェヤン(睿煬)のおばあちゃん、われわれがお孫さんのことをしっかり守っていきます!」と“おばあちゃん子”として知られる古林の祖母への気遣いも見せた。
日本ハムでは過去に野手の陽岱鋼(06~16年)や王柏融(19~23年)がプレー。今季はU18ワールドカップで台湾代表のエースとして活躍した孫易磊投手が育成で入団した。:2024年11月20日
【台湾とリトアニアの団体、ドローンの協力覚書締結 技術や競争力向上へ–経済-】
(ビリニュス中央社)バルト3国・リトアニアの首都ビリニュスで21日、台湾とリトアニアの団体がドローン(無人機)に関する二つの協力覚書を交わした。協力プラットフォームの設置や双方の投資促進を通じて、ドローン技術や国際競争力の向上を目指す。
台湾の航空機メーカー、漢翔航空工業の胡開宏董事長(会長)が「台湾卓越無人機海外商機聯盟」と「台湾国防産業発展協会」を代表し、リトアニア国防・安全産業協会とそれぞれ覚書を結んだ。
締結に立ち会った林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)は、2021年に駐リトアニア台湾代表処(大使館に相当)が開設されてから、台湾とリトアニアでは各分野での協力が速やかに進展し、未来のための固い基礎が築かれたと述べ、超高速レーザーや半導体分野での協力に続く新たな成功例の一つになると信じていると語った。
リトアニアのモニカ・コロリオビエネ国防副大臣は、台湾との協力は国防だけにとどまらず、国民と価値観などでも緊密なつながりを構築できると強調。リトアニアでは10月に議会選の決選投票が行われ、中道左派の社民党が第1党になり、政権交代が実現するが、台湾を支持する姿勢は変わらないと語った。:2024年11月22日
【沖縄で「台湾フェア」 屏東県や嘉義県が出展 特産品などアピール-観光-】
(屏東中央社)沖縄県那覇市のさいおんスクエアで22日、台湾の食文化や音楽、伝統芸能などを紹介する「台湾フェア2024in沖縄」が始まった。南部の屏東県や嘉義県も出展し、特産品をアピールしている。
イベントは琉球台湾商工協会が主催した。24日まで牛肉麺や台湾ソーセージ、台湾風鶏の唐揚げ「鶏排」、豆花、かき氷、台湾ビールなどが販売される他、伝統芸能のパフォーマンスが行われる。
屏東県政府によれば、会場では県産チョコレートや水産加工品、ゴマを使った調味料などを出品。観光情報も提供しているという。
県政府は今年8月に沖縄県を訪問するなどして交流を深めてきた。今回のイベント出店を通じて、着実な経済・産業交流を図りたいとしている。:2024年11月23日
【著名ロケ地の歩道橋、撤去決定 市民団体反対も台北市「文化資産の潜在力なし」/台湾–社会-】
(台北中央社)台北市大安区内の歩道橋「和平新生歩道橋」について、台北市政府は19日、同日から撤去工事を開始すると発表した。数々の映画やミュージックビデオ(MV)でロケ地として採用された同歩道橋の撤去に当たっては、市民団体から反対の声が上がっていたが、市側は文化資産としての潜在力はないと判断した。
大型公園「大安森林公園」南側の、新生南路と和平東路の交差点に架かるロの字型の同歩道橋。1982年7月に完成した。市はすでに使用期限に達していることや、周辺の交通安全環境の整備状況、道路設計の考え方の変化などを背景に撤去を決めたが、先月末に工事予定を掲示すると強い反発を招いた。反対の声を受け、市は今月4日に予定していた撤去工事の開始を先送りしていた。
市民団体は5日までに、歩道橋に文化資産としての価値があるとして市文化局に審査などを行うよう申請。同局が招集した文化資産審議会の委員6人が13日に申請者、市民、市の関連部局の意見を聴取し、現場視察を行った。同局によれば委員らは十分に理解を深めた後、同歩道橋は文化資産法などが定める登録基準を備えていないと全員一致で判断したという。
市工務局新建工程処は、撤去工事は交通量が少ない夜11時から翌朝6時までの間に行うと説明。工事期間は今月30日までとしている。
同歩道橋で撮影された映画には、エドワード・ヤン(楊徳昌)監督の「ヤンヤン 夏の想い出」(一一、2000年)やアン・リー(李安)監督の「恋人たちの食卓」(飲食男女、1994年)などがある。人気歌手、レイニー・ヤン(楊丞琳)やロックバンドのメイデイ(五月天)、韓国のアイドルグループ「少女時代」のヒョヨンなどの楽曲のMVにもこの橋が登場する。:2024年11月19日