【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2024年10月第1週TOPICS
【外交部「中国とは互いに隷属していない」 習近平氏の発言けん制/台湾-政治-】
(台北中央社)中国の習近平国家主席は9月30日、両岸(台湾と中国)関係を巡り、「一つの中国原則」を堅持するなどと発言した。これを受け外交部(外務省)は1日、「中華民国台湾は主権国家であり、中華人民共和国とは互いに隷属していない」とし、「これは国際社会で広く知られた事実と現状だ」とけん制した。
習氏は台湾について、中国の神聖な領土であると強調。台湾独立・分裂活動に断固として反対するとし、祖国完全統一の歴史の車輪は誰にも阻止できないなどと主張した。
外交部の劉永健(りゅうえいけん)報道官は、中華人民共和国は一日たりとも台湾を統治したことはないと反発。中国に対し、台湾に暮らす2300万の人民は自由民主主義による憲政体制や、中華民国と中華人民共和国が互いに隷属していないこと、主権の侵害と併合を受け入れないこと、中華民国台湾の前途は必ず台湾人民全体の意志を順守することを堅持すると訴えた。
また台湾海峡の平和と安定を維持するよう呼びかけた他、国際社会にあるべき空間や国際機関参加の正当な権利を求め、五輪などで台湾の選手を応援する際、妨害されないことを望むと述べた。:2024年10月1日
【日台合作映画「青春18×2」、金馬奨で4部門にノミネート ミスチル歌う主題歌も/台湾-芸能スポーツ-】
(台北中央社)世界各地の華語・華人映画を対象にした台湾の映画賞「第61回ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)のノミネーションが2日発表された。日台合作映画「青春18×2 君へと続く道」が脚色賞や撮影賞、作曲賞など4部門で候補に選ばれた。ロックバンド、ミスター・チルドレンが担当した主題歌「記憶の旅人」も歌曲賞でノミネートされた。
「青春18×2~」は台湾で話題を呼んだ紀行エッセー「青春18×2 日本慢車流浪記」を原作としたラブストーリー。シュー・グァンハン(許光漢、グレッグ・ハン)と清原果耶がダブル主演を務め、藤井道人が監督と脚本を手がけた。
過去最多となる718作品の応募があった。最多ノミネートは台湾のジョン・スー(徐漢強)監督がメガホンを取ったコメディー映画「鬼才之道」(Dead Talents Society)で、劇映画作品賞や監督賞、助演女優賞、作曲賞など11部門で候補入りした。次いで台湾のトム・リン(林書宇)監督の「小雁与呉愛麗」(Yen and Ai-Lee)と中国のゴン・チュン(耿軍)監督の「漂亮朋友」が多く、いずれも8部門にノミネートされた。
「青春18×2~」関連で藤井道人監督など日本人が複数部門にノミネートされた他、主演男優賞にタイの俳優が候補入りするなどし、外国人のノミネートは過去最多となった。
金馬映画祭は11月7日から24日まで開催。金馬奨授賞式は23日、台北市の台北流行音楽センターで開かれる。2024年10月3日
【台湾の優良ブランド製品を東京で展示 ディーン・フジオカさんが使い勝手を体験–経済-】
(東京中央社)優れた台湾ブランド製品に贈られる賞「台湾エクセレンス」やグッドデザイン賞を受賞した台湾の製品を紹介するイベントが27日、東京のKITTE丸の内で始まった。この日行われた開幕セレモニーには俳優のディーン・フジオカさんが出席し、空気清浄機能付き首掛けイヤホンなどの使い勝手の良さを体験した。イベントは経済部(経済省)国際貿易署や台湾貿易センター(中華民国対外貿易発展協会、TAITRA)が主催。29日まで開かれる。セレモニーではTAITRAとグッドデザイン賞を主催する日本デザイン振興会との間で了解覚書が結ばれた。
TAITRAの王熙蒙(おうきもう)秘書長は、台湾エクセレンスとグッドデザイン賞が手を組むことは「強力タッグといえる」とし、日本の人々に最良の体験を提供できると語った。
李逸洋(りいつよう)台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)は、優良な製品を通じて台湾のデザインが日本で広まることを望むとした他、台日が今後も引き続き協力して新たなトレンド製品を作り出すことを期待すると語った。:2024年9月28日
【東芝製の新型電気機関車、営業運転開始 定時運行率向上に期待/台湾-観光-】
(台北中央社)台湾鉄路(台鉄)が新たに導入した東芝製の電気機関車E500型が9月30日、営業運転を開始した。台鉄の関係者は、今後旧型機関車の置き換えを進めるとし、定時運行率の向上に期待を寄せている。
台鉄が進める車両更新プロジェクトでは、全102両の機関車を新たに購入。今年6月にはスイスの車両メーカーが製造したディーゼル機関車R200型が貨物輸送や軍事輸送などに投入された。E500型は68両導入され、客車を使用した特急「自強号」や急行「莒光号」をけん引する。
台鉄によれば、同日には北部・基隆市の七堵駅で記念式典が行われ、第三者認証を行ったドイツ企業から安全運行に関する証明書が台鉄側に授与された。
台鉄の馮輝昇(ふうきしょう)総経理(社長)はE500型について、加速性能は電車に劣らないと強調。台鉄の定時運行率の向上に大きく寄与すると語った。2024年10月1日
【米タイム誌「次世代の100人」に台湾の国会議員選出 31歳の黄捷氏 人権問題に注力–社会-】
(ニューヨーク中央社)米誌タイムが2日発表した2024年の「次世代の100人」に、民進党の黄捷(こうしょう)立法委員(国会議員)が選ばれた。1993年生まれの31歳で、現職立法委員で最年少。誌面では人権問題への取り組みなどが紹介された。
紹介文は蕭美琴(しょうびきん)副総統が執筆した。人権や公共の利益の促進への黄氏の情熱は、台湾の若い世代における市民参加の精神を体現していると言及し、有権者を引き込む努力や精力的な呼びかけは、民主主義が台湾の一部になっていることを示しているとした。
黄氏は自身の性的指向がバイセクシュアル(両性愛)であることを公表している。蕭氏は、黄氏が女性議員として、またLGBTなど性的少数者のコミュニティーの一員としてマイノリティーのために声を上げてきたと評価。黄氏のような新進リーダーは誇りだとつづった。
日本からは俳優のアンナ・サワイさんが選出された。:2024年10月3日