台北駐日経済文化代表処が「中華民国(台湾)112年双十国慶節祝賀レセプション」を開催
一、駐日代表処の「中華民国(台湾)112年双十国慶節祝賀レセプション」に各界要人が出席
台北駐日経済文化代表処(以下、駐日代表処)の謝長廷代表は10月5日午後5時、「中華民国(台湾)112年双十国慶節祝賀レセプション」を都内のホテルで開催した。同レセプションには「日本台湾交流協会」の大橋光夫会長、「日華議員懇談会(以下、日華懇)」会長の古屋圭司・衆議院議員、立憲民主党代表の泉健太・衆議院議員および自民党、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党など衆参両院の国会議員213人が出席、大井川和彦・茨城県知事も遠路駆け付け出席した。日本の元首相、自民党副総裁の麻生太郎・衆議院議員は会場を訪れ謝代表に祝意を述べた。安倍晋三・元首相の夫人、安倍昭恵女史も出席しあいさつした。
さらには、我が国と国交のあるグアテマラ、ハイチ、マーシャル諸島、パラグアイおよびわが国と理念の近い国々の駐日大使館関係者、日本の主要メディア、各界の要人、日本在住の僑胞ら1,000人以上が出席し、盛大な式典となった。
二、謝代表あいさつ
謝代表はあいさつの冒頭で、「台湾と日本は各分野で密接な往来がある。特に議会交流と都市交流は外交関係の足りない部分を補っている」と述べた。さらに、古屋会長および平沼赳夫・前会長らがリーダーシップをとってきた超党派の国会議員連盟「日華懇」の台日友好への貢献に感謝の意を表した。都市交流においては、安倍元首相の故郷である山口県と台南市は今年、謝代表が就任以来100件目となる友好交流協定を締結し、非常に意義深いものになったと紹介した。しかも、安倍・元首相は、かつて中国が科学的根拠もなく台湾産パイナップルの輸入を禁止した時、真っ先に応援してくれたと紹介した。そのため駐日代表処もこの日、会場の料理に日本の東北地方の水産品を用いて支援し、「善の循環」を具体的に実践した。
謝代表は、「台日は自由、人権、法の支配、平和といった普遍的価値観を共有している。しかし近年、これらの普遍的価値と世界平和は脅威に直面している」と指摘した。例えば、ロシアがウクライナの平和的な現状を破壊し、中国人民解放軍は台湾周辺で軍事演習を繰り返し、台湾海峡の中間線を破壊しようとし、台湾に中国の一部となるよう脅迫していることなどを挙げた。これに対し、謝代表は「台湾は絶対に武力による脅迫に屈しない。平和は国際社会の核心的利益であり、台湾海峡の平和と安定は世界全体の利益でもある。覇権主義に抵抗する最前線に立っている台湾は、インド太平洋地域の責任あるメンバーの一員として、引き続き国防力を強化すると共に、日米など民主国家と共に台湾海峡の平和と安定を守り、世界の繁栄と安定のために貢献していく。これはまさに、台湾の存在価値であり、中華民国国慶を記念する意義でもある」と強調した。
三、来賓あいさつ
「日本台湾交流協会」の大橋光夫会長、「日華議員懇談会」の古屋圭司会長、「東亜経済人会議日本委員会」の飯島彰己・委員長、「全日本台湾連合会」の趙中正会長、「日本中華聯合総会」の羅鴻健会長らがそれぞれ登壇してあいさつした。来賓らはあいさつの中で、台日連携の重要性に言及し、今後の国会議員交流、経済連携、国民外交など各分野での台日関係の継続的発展、さらなる深化を願うと共に、この日のレセプション開催に祝意を表した。
四、安倍昭恵女史、平沼赳夫・日華議員懇談会 前会長の祝辞
今年のレセプションには、安倍昭恵女史が登壇しあいさつした。この中で、台湾に特別な思いを抱いていた安倍・元首相は、台湾を訪問しようとしていたが叶わなかった。今年、昭恵女史が台湾を訪問した時、台湾の人々の温かさを感じた。今後も、安倍・元首相が発展に尽力してきた台日関係に協力していきたいと述べ、双方の関係のさらなる深まりを願った。あいさつを終えた後、謝代表の夫人から安倍女史へ花束が贈られ、会場は心温まる雰囲気に包まれた。
今年「日華懇」は創立50周年を迎え、平沼赳夫・前会長も式典に出席した。ビデオあいさつした平沼・前会長は「台湾海峡の危機はすなわち日本の危機である。私は現役を引退してはいるが、以前と同じように全力を挙げて台湾に協力していきたい」と述べた。これに対し、謝代表は平沼・前会長に感謝の意を表した。
五、レセプションでの軽食は台湾の特色ある小皿料理と日本の東北の水産品食材を用いて準備、手土産品は北海道産の貝柱
レセプション会場には、台湾の特色ある小皿料理などを準備すると共に、日本の水産品を支援するため、謝代表はホテル側に東北地域の水産品食材を活用するよう要望し、式典後、北海道産の貝柱を手土産品として贈った。今年の双十国慶節祝賀レセプションも和やかな雰囲気の中で執り行われ閉会した。
【2023年10月6日 台北駐日経済文化代表処】