蔡総統、米下院軍事委員会ステファニー・マーフィー議員が率いる議員団と会談
蔡英文総統は8日、アメリカ下院軍事委員会のメンバーであるステファニー・マーフィー議員が率いる議員団の表敬訪問を受けた。一行はステファニー・マーフィー議員のほか、スコット・フランクリン議員、カイ・カヘレ議員、ジョー・ウィルソン議員、アンディ・バー議員、ダレル・アイサ議員、クラウディア・テニー議員、カット・キャマック議員の計8人。
蔡総統は「アメリカ連邦議会の第117議会が始まって以来、総統府ではアメリカの国会議員を多数迎えてきた。今日はその中でも最大規模の下院訪問団だ」として一行の訪問を歓迎した。
蔡総統はまた、この訪問団に参加する議員たちが長期にわたり、台米関係や台湾が直面する課題に高い関心を寄せていること、それには台湾の安全保障や、台湾の世界保健機関(WHO)、国際民間航空機関(ICAO)、インド太平洋地域における経済協力枠組みへの参加などさまざまな問題が含まれており、これに対して提案や署名などさまざまな手段を通して台湾支持の姿勢を示していることに感謝した。
蔡総統はまた、中国の断続的な軍事演習が終わり、こうして特別に訪問団を組織して台湾を訪れ、アメリカ連邦議会の台湾に対する「盤石」な支持を示してくれたことに感謝した。蔡総統はまた、この機会にぜひ伝えたいこととして、「台湾は断固として脅迫に屈しない。そればかりか我々の民主制度をさらに守っていきたい。台湾は断固として退かない。そればかりか、これまでよりも積極的に民主主義のパートナーとの協力を深め、地域の平和と安定を共に守っていきたい」と表明した。
これに対してステファニー・マーフィー下院議員は、「今回の訪問団は、これまでに台湾を訪れたいくつかの訪問団と同様、アメリカ連邦議会の台湾に対する『盤石』な約束を象徴するものだ。これはアメリカ連邦議会からの力強いメッセージだ」と述べた。
また、マーフィー下院議員は「アメリカ連邦議会は台湾が十分に国際参与できるよう呼び掛けるべきだ」と指摘。その理由として、台湾自身がすでに国際社会の責任ある一員であることを証明しているからであり、とりわけ公衆衛生の問題において、台湾は適切な時期に関連の国際会議に出席すべきであると主張した。
マーフィー下院議員はその上で、「アメリカ連邦議会が現在できる最も重要なことの一つは、台湾と米国の経済関係を深化させること。特に台米間で、高い基準の自由化を認める貿易協定を結ぶことが肝要だ。文化方面では、例えば学術界、公民社会、政府間の交流も非常に重要だ」と述べた。
また、訪問団の一員であるスコット・フランクリン下院議員は、台米関係の発展が安全保障分野にとどまらず、科学技術や近代的技術などにも及ぶことを指摘。台湾で製造される半導体がグローバルなサプライチェーンにおいて非常に重要なことは明白だと述べ、今回は自分にとって最初の台湾訪問であるが、これから双方のパートナーシップがさらに発展し、強化されるよう期待していると述べた。
Taiwan Today:2022年9月12日
写真提供:総統府
蔡英文総統(左から7人目)は8日、アメリカ下院軍事委員会のメンバーであるステファニー・マーフィー議員が率いる議員団の表敬訪問を受けた。計8人の議員が参加しており、アメリカの第117議会が始まって以来、最大規模の下院訪問団となった。