日本政府がワクチンを追加提供、外交部が「心から感謝」
日本の茂木敏充外務大臣はきょう(25日)の記者会見で、英アストラゼネカ製新型コロナウイルスワクチン100万回分を台湾に無償提供することを明らかにした。台湾には7月中旬までに届く予定だ。日本政府は6月4日にも台湾にアストラゼネカ製ワクチン124万回分を無償提供しており、これで2回目の支援となる。中華民国(台湾)外交部(日本の外務省に相当)はただちにニュースリリースを発表し、台湾の政府及び国民を代表して、日本に対する心からの感謝を伝えた。ニュースリリースの概要は以下のとおり。
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国際社会では現在、新型コロナウイルスワクチンの供給不足が生じている。この厳しい時期に、日本政府は率先して台湾に支援の手を差し伸べてくれた。日本政府は今月4日、台湾へのワクチン提供の第一弾となる「恵みの雨」を台湾にもたらし、わが国に対するゆるぎない友情と重視の姿勢を示した。これはわが国内部でも大きな反響を呼んだ。その後、米国やリトアニアが相次いで台湾へのワクチン提供の意思を表明し、わが国と肩を並べて新型コロナウイルスに向き合う姿勢を示した。新型コロナウイルスと戦う道のりはまだ長くなりそうだが、こうした動きは台湾が決して孤独ではないことを示している。日本によるタイムリーな支援はまさに「海内存知己、天涯若比隣(=海内知己を存すれば、天涯も比隣の若し。つまり、この世界の中で自分を理解してくれる友がいる限り、遠くに離れていてもお互い近くにいるかのように感じるという意味)」の言葉が示すとおりである。わが国は、自由と民主主義のパートナーからの温かい支援と力強い協力に改めて感謝する。
台湾と日本は長く助け合い、協力しあってきた。相手が困難に直面することがあれば、すぐに支援の手を差し出し、身を挺して助け合ってきた。こうした「患難与共(=苦難をともにする)」という精神が、双方の国民の心に深く根付き、二国間の友好関係を示す最たる手本となっている。日本の参議院は今月11日、台湾のWHO総会参加を支持する決議を全会一致で可決した。その後の13日には菅義偉首相が先進7カ国首脳会議(G7サミット)で初めて、台湾がオブザーバーの身分でWHO総会に参加することを支持すると表明した。また、今年5月に台湾における新型コロナウイルス感染拡大が深刻になって以来、日本の各方面から台湾のワクチン獲得を支持すると公言する人が相次いだ。日本政府が今回、実際の行動をもって台湾へのワクチン100万回分の追加提供を決めたことは、時勢に合致した支援を行うという人間性のすばらしさを浮き彫りにするもので、且つ台湾と日本の底の厚い友情がゆるぎないものであることを証明している。
日本はこれまでも一貫して、わが国のWHO総会参加を支持する立場を示してきた。また、ワクチンの供給においても、日本の各方面から温かいエールが届いている。その義理と人情は実感できるものであり、台湾の政府と国民は永遠に心に刻むだろう。台湾と日本が心を一つにし、手と手を携えて努力すれば、必ずや難関を乗り越え、感染症のまん延を食い止めることができると深く信じている。
台湾と日本は、自由や民主主義といった基本的価値を共有する。また、経済・貿易関係が緊密で人的往来が頻繁な、互いに極めて重要なパートナーであり、得難い友人でもある。わが国は、こうした堅実な基礎の上で、これからも台日の友好関係や協力関係を深化させていきたい。日本のワクチン提供に関する今後の作業については、わが国が日本側と密接に連携を取って進めていく。具体的な結果については、適切な時期に対外的に説明する。
Taiwan Today:2021年6月25日
写真提供:外交部
日本の茂木敏充外務大臣はきょう(25日)の記者会見で、英アストラゼネカ製新型コロナウイルスワクチン100万回分を台湾に無償提供することを明らかにした。中華民国(台湾)外交部(日本の外務省に相当)はただちにニュースリリースを発表し、台湾の政府及び国民を代表して、日本に対する心からの感謝を伝えた。